THEOフルモデルチェンジの内容
プロダクトマネージャの梶田です。
8月24日に「THEOにおまかせ」というモードを追加する予定です。また、最低投資金額を従来の10万円から1万円に引き下げ、THEOをより始めやすくします。
どちらも、より幅広いお客さまにTHEOを利用いただくためのものです。
「THEOにおまかせ」モード
資産運用方針（成長・安定など保有銘柄のバランス配分）の設定を、THEOにおまかせすることができます。具体的には、お客さまの年齢、就業状況、金融資産額に応じてTHEOが資産運用方針を設定し、年1回自動的に見直しを行う「THEOにおまかせ」モードを導入しました。
従来、THEOはお申込みされるお客さまに投資診断とアドバイスを行っていました。
THEOは「元本の安全性をどの程度重要視するか」「投資した資産が値下がりしたらどうするか」「インフレが起きて手持ち資産が目減りする心配をしているか」といった質問を行い、質問への回答をもとに資産運用方針を提案します。お客さまには、資産運用方針に納得いただくか、ご自身でカスタマイズされた後にTHEOにお申込みいただいていました。
しかし、幅広いお客さまにTHEOを利用いただくにつれ「質問が難しくてうまく答えられない」という声が増えてきました。また、お客さまの回答結果と年齢等の属性を照らし合わせた結果、「質問が難しくてうまく答えられない」と推測されるデータも出てきました。
お客さまに最適な運用をお届けするには、お客さまが正確に答えられない質問をするべきではないと考えます。そこで、定性的で回答がブレてしまう投資診断とアドバイスをとりやめ、定量的で回答にブレが生じない質問をもとに資産運用方針を設定するようにしました。
「THEOにおまかせ」せず、ご自身で資産運用方針を設定することも出来ます。ただし、お客さまご自身によるリスク判断が伴うため、 投資経験が豊富でない間は「THEOにおまかせ」をおすすめします。
1万円からはじめられる
最低投資金額を10万円から1万円に引き下げました。
※10万円未満でTHEOを開始される場合は、必ずTHEO積立の設定をお願いします。
今回の変更により、お申込み後にTHEO積立の設定さえすれば、初回にまとまった金額を振り込まずに毎月1万円からTHEOをスタートできるようになりました。以前におすすめした「先取り貯蓄をしつつ、投資もする」スタイルをはじめやすくするための変更です。
ところで「先取り貯蓄をしつつ、投資もする」スタイルは、お客さまがTHEOをはじめる目的を果たしやすいスタイルでもあります。
お客さまにTHEOをはじめた目的を伺うと「余裕資金を増やして、より心身のゆとりを持つため」が67.7%、「老後に備える」が42.5%と、長期的なライフプラン実現のための資産形成として考えられていることがわかります。
一方、THEO積立の機能をリリースする前のデータを見ると、入金回数が1回（初回のみ）のお客さまが全体の約66%、初回入金額の平均額は約40万円となっています。
期待リターンが4%だとすると、40万円を2倍にするには18年間運用を続ける必要があります。18年後に40万円が80万円になっていると確かに嬉しいのですが、これだけで「余裕資金を増やす」「老後に備える」といった目的に応えられるかは難しいところがあります。やはり、毎月の貯金のように、THEOでの運用金額を徐々に増やして欲しいと考えています。
自分の意思で入金をすると、めんどくさくなったりタイミングを狙いたくなります。
「先取り貯蓄をしつつ、投資もする」スタイルをはじめから選びやすくすることで、ストレスなく、お客さまの目的を果たしやすくなると考えています。
なお、THEOは運用金額が10万円になった次点で資産運用方針に近いポートフォリオを組めるように買い付けを行います。運用額が少額の場合は銘柄数が少なくなるので、設定した資産運用方針と実際に保有するポートフォリオに乖離が出る可能性があります*1。ただし運用資産が増加することで緩和されますので、ご安心ください。
*1 例えば、運用額が1万円で資産運用方針がグロース60%、インカム30%、インフレヘッジ10%のとき、1万円でグロースのETFをひとつ買うと、実際のポートフォリオはグロース100%、ほかが0%になります。
