THEOフルモデルチェンジでETFの選定や売買にどのような変化があるのか

Investment Team
Letter from THEO
Published in
3 min readAug 24, 2017

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本日8月24日より、THEOの最低投資金額が1万円になりました。ETFの選定や売買にどのような変化があるのでしょうか。

THEOでは、お客さまごとに最適化された231通りのポートフォリオをご用意しており、最大30種類ほどのETFを組み合わせて国際分散投資を実現しています。そのためのETFの選定方法に変更はありません。

ETFの売買アルゴリズムについては、お客さまにお預けいただいた残高に応じて段階的に変えており、今回最低投資金額が1万円になったことを受け、1~10万円未満の場合のアルゴリズムが加わりました。

(アセットクラス別、2017 年 8 ⽉時点)

ホワイトペーパーの発表後、「ETFの選定について」というBlogを書きました。THEOでは、世界の株式や債券市場に投資していますが、単に時価加重インデックスに連動するETFだけを保有しているわけではなく、地域を分散し、またリターンの源泉のバランスを取るようにしています。

ETFの選定においては、主に以下の項目を精査しています。

① ETF の資産規模

② ETF の流動性

③ 経費率

④ 運⽤期間の⻑さ

こうして選定されたETFを、目標ウェイトを計算したうえで次のように購入していきます。後述する比較的小さなポートフォリオに該当しない場合、現金を最も効率的な方法でETFに投資するために、各銘柄の目標金額と実際の金額(ETFの市場価格✕口数)を計算し、乖離が大きいものから順に購入していきます。

各機能ポートフォリオの目標純資産額が10万円を下回る場合(例:30万円お預けいただいていて、グロース:インカム:インフレヘッジ=40%:40%:20%のとき、インフレヘッジの目標純資産額=6万円<10万円)、この方法ではETFを全く購入しないことがありえます。ETFの目標口数が0.5未満になると、1口購入するよりも何も購入しない方が目標ウェイトとの差異が小さくなるためです。この問題を避けるため、前述の各ETFをその目標ウェイトに近づけるアルゴリズムに加え、各機能ポートフォリオに含まれるETFウェイトの合計をその機能ポートフォリオのTHEO全体に占める目標ウェイトに近づけるようなアルゴリズムも用いています。

1~10万円未満の場合、THEOで保有しているETFは最も安いものでも1口十数ドル(千数百円)はしますので、購入できるETFの口数は非常に限定されます。したがいまして、THEO積立など定期的な入金を前提とし、目標ウェイトとの差異よりも効率良く10万円のポートフォリオに近づけることに主眼をおいたアルゴリズムを用います。

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